東急カレンダー Vol.1

東急カレンダー:忙しい人ほど遊んでいる!を体現するIT社長が代官山を愛する理由

東京カレンダーのコアな読者が多数住まう東急沿線。

東急沿線に住まう人々に、最寄駅のお気に入りスポットやその街の住み心地、そしてどのようなライフスタイルを過ごしているのかを伺っていく。

初回は代官山にお住まいのITベンチャー企業である株式会社トライフォート代表取締役CEO大竹慎太郎さんが登場。


代官山には2012年から住み始めてもう丸4年になります。2012年に会社を創業しましたが、会社の立地を決めるときに、「ITといえば六本木か渋谷」というイメージがあり、前職が六本木だったので、今度は渋谷にしようということで会社のオフィスを渋谷に決めました。そこから、自宅は会社から徒歩圏内で行ける代官山がいいと思い、内覧して直感で気にいった今の物件を選びました。

代官山に辿り着くまで。社会人になってから住んだ街は6つ。


代官山に住むまでは比較的短期間で引越しを繰り返す方でした。2年の契約更新を前に引っ越すことも度々。社会人になってからの順を追って住んだ街を振り返ってみると、6つの街を移り住んできました。

2003年に新卒でサイバーエージェントに入社して、京王線沿線の永福町に住みました。当時は今と異なり、2駅ルールというオフィス(渋谷駅)の2駅以内に住むと家賃手当が出るという福利厚生が存在しなかったのです。なので、少しでも価格を抑えたいということもあり、家賃7万円台の永福町の物件を選びました。

入社後半年して2駅ルールができて(笑)、会社の近くである神泉交差点付近に引っ越しました。その後仕事でも結果を残し、年収も上がっていき、2年後に池尻大橋の1LDKに引っ越しました。神泉の自宅は1Kだったので、レベルアップしたなという実感が当時はありましたね(笑)。

その後サイバーエージェントを退職して経営の勉強をするために、働きながら早稲田大学ビジネススクールに通うのですが、そのときになぜか六本木7丁目に引っ越しました。国立新美術館の近くですね。そこに2年住んで、次は親戚が住んでいた部屋がたまたま空いたという縁があって銀座一丁目で1.5年。その後、湾岸エリアへの憧れが少しあって豊洲のタワーマンションに1.5年住みました。豊洲といえばファミリー層のイメージが強いですが、僕は一人暮らしでした。

住んでいる街が、人を創る?


そんな紆余曲折があり、代官山に引っ越してきました。この街をとても気に入っていて、次に引越しをするとしてもこの近辺がいいと思っています。代官山の中でも代官山蔦屋がある賑やかな猿楽町ではなく、鶯谷町という閑静な住宅街の中にある、低層マンションに住んでいます。

代官山のランドマークスポットとも言える、夜の槍が先交差点付近。


日頃は社長業、週末はアクティブに過ごしており、メリハリのある生活を送っています。なので、住まいや住む町は少し閑静な所がいいと思っていました。

様々な街に住んできましたが、実は少しずつ仕事と日常生活のメリハリが無くなっていく自分がいたと気づいていました。たとえば六本木に住んでいた頃。帰り道に『スナックわけあり』という店があり、その前を通るたびに「人妻・熟女、いかがですか?」と話しかけられました。一度も立ち寄ったことはありませんが(笑)、そういったものに日々触れているだけで、擦れていくというか、心の余裕がなくなっていった気がします。

その点、代官山は閑静です。都心ながらも、時の流れが少し遅い感覚があります。なんでもないことですが、夜、帰りに家の近所を散歩しているだけで心が洗われます。歩いているだけで気持ちいい。それが代官山の最大の魅力なのかもしれません。都内では城南五山など昔は「山」だった高台のエリアは運気が良いとも言われていますが、代官山の気の良さを日々感じています。

僕が住み始めた直後に代官山蔦屋が開業し、その近辺は遠方から遊びに来る方も増えた気がします。駅周辺や代官山蔦屋など「代官山の表の顔」も魅力ですが、実は知れば知るほど奥が深いのも代官山の魅力です。

僕が住んでいる鶯谷町近辺は、アパレルショップや飲食店も点在していて、気構えずふらっと立ち寄りやすい雰囲気があります。そういったディープな代官山を追求して楽しんでいます。

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